英語を学びたいと一口に言っても、色々な学び方があり、何をどうしたら良いのか、教える側も教わる側も混乱してしまいますよね。
やはり、生徒さんがどのような目的で、あるいはどのような場面で英語を使いたいのか、ある程度わかっていれば一番ですね。資格や試験、留学対策なのか、それとも外国人の友人と会話したいのか、はたまた翻訳や講師の職業に就きたいのか。英文学を読みたいから、なんていう動機もアリですね。
英会話を学びたい、という場合は、毎週の授業は実際に会話をする時間を中心に行いたいところですね。しかし、それに加えて、小説を読んだり、エッセイを書いたりすることも大切です。「会話」と「リアクション」は違います。ただフレーズを覚え、発音を磨いただけでは、多少内容が伴っていても、それは「リアクション」です。自分の言いたいことを自分の言葉で言い、相手にも話しやすい雰囲気をつくるのが「会話」ですので、自分の言いたいことを英語で表現するためにも、エッセイを書くのはとても良いです。
それに、エッセイを書けば、「これが言いたいのに、なんて言えば良いのかわからない!」というポイントがはっきりわかります。これは大切。というのも、こうしたポイントを授業で確認すれば、実際に使える表現がどんどん増えるからです。
さらに、会話をするときに、言葉を省かないでしっかりと文章を言う訓練にもなります。私などは、会話のときでも、声によって文章を書くように話します。発音やイントネーションが悪くても、内容の伴ったしっかりとした文章を声に出せる人は、英語を自分のものにできています。話し相手も、真剣な話や、より深い話をしても良いのだという気持ちになります。(日本語で考えてみるとわかりやすいです――もし外国の方に日本語で個人的な話をする場合、あるいは仕事の話をする場合、相手の発音の良し悪しと、相手の話の内容、どちらを重視しますか?)
以上の理由から、エッセイを書くのはとても大切なことですが、小説などを読むこともそれと並行して行いたいところです。特に、しっかりとした会話文が出てくる話(私的には『ハリー・ポッター』シリーズやロルド・ダールの作品などがお薦めです)を読めば、自分の使う言葉も丁寧になります。あと、ユーモアのセンスが磨かれます。ユーモアがあると、人との関係には余裕が生まれるものですし、相手も話しやすいですよね。留学先やビジネスの場面でも、ユーモアはあった方が良いです。
これくらいですか。あと、学ぶときの一番のポイントは、正しさよりも面白さを重視することです。教える方も、正しい言い方にこだわりすぎずに、面白い言い方を沢山紹介するようにしたいところです。